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イノウエスピーカーの歴史 ミズホオーディオ その2

2021/7/13

ミズホオーディオの記事をみつけたので、リンクをはり、補足する。

記事はこちら ↓

記事から引用して、説明を付与する。

>僕の素性について、いくつかの質問をした。
>ブルースやR&Bが好きな事
>ビートルズのコピーバンドをやっている。

ミズホオーディオも井上デンキ店も、店が客を選び、店主が気に入らない人物にはスピーカーを売らなかった。考えてみれば当たり前だ。自分の手塩にかけた大事なスピーカーを間違った使い方をされて、台無しにされてはたまったものではない。

ミズホオーディオと井上デンキ店、両者の大きな違いは、前者は政治家肌、後者は生粋の技術屋だったことである。

ミズホオーディオの売る、FOSTEEX FE103改/FE127改はペアで5.5万円だった。エンクロージャーはフツウのバスレフだったが、メーカー製スピーカーでは到底出し得ない鮮度の高い音が魅力だった。

一方で、井上デンキ店では、FE103改は売っていなく、KI16cmのみである。アンプは基本真空管のみだが、メーカー製アンプの改造もやっていた。改造対象としては、ローエンドモデルのみ。例えば、サンスイならAU-207でありAU-607は対象外、その理由は、AU-607は改造しても良くならないからである。この認識が一般オーディオと大きく乖離している点だが、トランジェントに重点をおけば、至極フツウの話しなのだ。

ハナシをリンク先に戻すと、

>その横にある有名メーカーのスピーカーは、
>スーパーマーケットの店内放送用スピーカーと
>たいして変わらないように思えた。

そのとおりなのである。この記事のオーナーの耳は良い。 1975年ごろ、イノウエスピーカーは、家電量販店でも買えた、2本セットで6万円だった(注1)。例えば名古屋市柳橋の栄電社(エディオン)にも陳列されていた。

イノウエスピーカーを聞いた後で、メーカー製スピーカーを聞くと故障しているような汚い音に聞こえた。そして、或る日突然、イノウエスピーカーは店頭から消えた。店員に尋ねても理由はハッキリしなかったが、良すぎる性能は業界にとっては邪魔以外の何物でもなかったのだろう。「イノウエスピーカーを排除せよ、従わなければウチは商品を卸さない」そんな圧力があった、と妄想している。


注1)
セット6万円の初期型はコレである。つっかい棒、炭なしだが、それでもメーカー製スピーカーを置き去りにする高性能。

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ハイファイ堂 HPより引用

これにメッキ、リング、つっかい棒、炭を加えた最終型は、ナマ音再生を目的として、遣れることを全てやり切った、スピーカーの理想形。。。。分割振動したり、ネットワークがあったり、逆相音の漏れに何も対策していないような論理的に破綻したスピーカーとは別世界の製品である。

音の良し悪しは嗜好に依存するので、言葉にしても意味はない。大事なことなので、何度でも言うが、スピーカーの理想は、分割振動しない、フルレンジである事、逆相音がコーンを透過して漏れない、この3項目を満足する事である。何故なら、この3項目を満足すれば、スピーカーの出音は、歪ゼロだからである。全然難しくなくて、すごく簡単な事なんだけど。。。






# by xsmhp160 | 2021-07-13 15:56 | Comments(7)

イノウエスピーカーの歴史 ミズホオーディオ その1

2021/7/9

ネット上に、イノウエスピーカー関連の記事を見つけたので、リンクを貼り、背景を補足する。

ミズホオーディオ ↓


1990年頃、本文に書かれているミズホオーディオは、イノウエスピーカーの代理店として、イノウエ16cmを売ってはいたが、ラインナップとしては、FE103やFE127のコーンを補強した、ミズホオーディオのオリジナルスピーカーがメイン商品だった。

コーン補強のやり方としては、フェルトをクサビ形状に切り、直火で炙って炭化させ、、これをコーンの裏側から木工用ボンドで貼ったモノである。これだけで、オリジナルのFE103から、30cmウーファー級の低音を実現、コーンの分割振動がいかに非論理的で不効率なのかを証明していた。但し、この手法では高域を共振で出すので、イノウエ10cmのようなリアルな音は出なかった。

一方で、イノウエ16cmの音はどうだったかと言うと、ナマ音再生とは全然違う方向性に躾けられており、本家・井上デンキ店の音とは似ても似つかない、ゆるふーんとした音であった。銀リッツ線を絹糸で巻いたスピーカーケーブルや、怪しげなピラミッド・パワーもどきの貼りモノなど、オカルトっぽいアイテム等も常用しており、その志向の違いにより、社長同士の仲がこじれて、ミズホオーディオは、イノウエスピーカーの代理店から離脱した。

リンク本文中で、16cmの音がイマイチと書かれているが、そのとおりで、KENZOもそう感じていた。本文中で、音量を上げるとコーンの振幅限界が来ると書かれているが、これこそが、アンプがミスマッチの証なのである。定電力アンプを使えばコーンは余分な振幅をしないからだ。ミズホオーディオは、イノウエスピーカーの特性を全然分かっていなかったのである。代理店失格となるのも無理もない。


その頃、本家・井上デンキ店では、定電力アンプやエンクロージャーを進化させ、常識では考えられない力強い音を出していた。井上健三氏は、僕らに「ステレオの再生で、もっとも重要なのは、勢いの良さだ。力感、これが何よりも大事だ」繰り返し語ってくれた。Kenzoはその教えを今も忘れていない。

昨今では、ソウルノートのアンプやCDプレーヤーが人気だが、その志向は、30年も前に、井上健三氏が唱えていたのである。





# by xsmhp160 | 2021-07-09 16:04 | イノウエスピーカー | Comments(1)

日本の技を捨てた テクニクス SL-1200G マレーシア製へ

2021/7/5

テクニクスSL-1200Gは、made in Japanが売りで、カタログにも、そう謳っている。カタログによれば、職人の技が高音質を支えていると、明言されている。

日本の技を捨てた テクニクス SL-1200G  マレーシア製へ_e0410022_10560631.jpg

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アナログプレーヤーの工作精度が音質にどれほどの影響を与えるのか怪しいものだが、36万円を納得させるには、何か特別な価値を付与せねばならず、キャッチコピーとして、“ニッポンの技” は強力だ。設計・生産共に日本、というステレオは、今の時代、大変に貴重である。

噂によると、或る時期から1200GRと1500Cはマレーシア生産、1200Gと1000Rは日本製。どうせ買うなら日本製だよね。というワケで、1200Gを購入、開封してセッティングしている途中で、マレーシア製であることに気づいた。


おい、話しが違うゾ、と、カスタマーサービスに聞いてみた。



発売当初 日本製
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2021年モデルよりマレーシア製  アナウンス無し
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元箱をみたら、ちゃんと、“マレーシア製” になっている。 開封前に気づくべきだった。
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カスタマーサービス曰く、
「カタログなどの告知物から、“日本製” の項は削除、販売店へも周知徹底している」
「以上により、返品には対応しない」 との回答(呆
いかなる基準をもってしても、非論理的で傲慢、消費者をバカにするのも、いい加減にしてくれ。

そうか、そう来るなら、腹は決まった。
「マレーシア製のSL-1200Gは産地偽装の詐欺製品、返品します」
と販売店さんに打診したら、販売店さんもパナソニックのやり方に激怒し強力にプッシュ。結果、パナソニックは返品を渋諾。 自らの不手際を認める形となった。

断固として返品に応じなければ、矜持を保てたのだが、墓穴を掘った。



# by xsmhp160 | 2021-07-05 11:27 | アナログ | Comments(0)

カートリッジの最終回答 中電 MG-3675

2021/6/24

レコード再生において、抜けの良さ、勢いの良さ、ねいろの多彩さ、に注目すると、シュアM44Gがダントツである。DL103も悪くないが、今ひとつ、ねいろが単調である。思うに、どんなカートリッジを持ってきても、M44G以外は、皆どんぐりの背比べ、帯に短し襷に長し状態である。


そんな中で、レコード愛好家で、密かなブームになっている中電のカートリッジ、MG-3675を導入してみた。


中電 MG-3675

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その音だが、評判どおりの快音であった。抜けの良さ、勢いの良さは第一級で、M44Gに勝る。 

音像は太く芯がある。音場は無いに等しく、直接音が強烈。音場重視マニアが聴いたら卒倒するような、アンチハイエンドな音(笑

こういうカートリッジを待っていた。よくぞ創ってくれた中電さん。これこそアナログ本来の音。この音なら、レコードを聴く意味がある。

MG-3675が玄人衆に絶大なる支持を得ているワケが分かった。レコードで高忠実度を追求していくとデジタルに近づいていくので、やっても意味がない。

レコード再生の行くべき道、それは、ナマより生々しい演出過剰サウンドである。

デジタルは、力学的エネルギーの無いところから音楽を創造するが、レコード再生はカンチレバーが振動するエネルギー源がある、どちらの方式が力強い音楽を生み易いか、考えるまでもない、のだ。




Well Tempered Lab SIMPLEX + MG-3675

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カートリッジの最終回答 中電 MG-3675_e0410022_14464354.jpg




◇システム構成
・レコードプレーヤー:Well Tempered Lab SIMPLEX
・フォノイコライザー :イノウエ CR型無帰還 真空管リビルド(アンプショップミズナガ製)
・スピーカー: イノウエ KI 16cm
・スピーカーケーブル: モンスターケーブルNMC 6m
・スピーカースタンド: FAPS T-TOP
・プリアンプ: バクーンプロダクツ pre7610
・パワーアンプ : イノウエ真空管 リビルド(アンプショップミズナガ製)





# by xsmhp160 | 2021-06-24 11:51 | アナログ | Comments(11)

イノウエスピーカー とは?

2021/6/10


5チャンネルで、イノウエスピーカーが話題になっていた。

ココ  ↓


このブログで、繰り返し言ってきたことが、一名に、ちゃんと理解されているが、他の人には馬の耳に念仏状態で、議論は空転。タイムドメインのスレッドで、イノウエを語っても、場違いは否めない。

ーーーーーーーーーーーせっかくなので、下記に引用しておくーーーーーーーーーー

イノウエスピーカーって、
・分割振動させない&エンクロージャー内側の音がコーンから外に出ないために傾斜厚みを持った硬いコーンのフルレンジ1発(メラミン樹脂+支持構造?)
・エンクロージャー内部の吸音材として、低音から高音まで満遍なく吸音する活性炭そのまま貼り付けで、そのコーンが重いし、ユニットのインピーダンス変化に振り回されず、低域から高域まで満遍なく駆動するのに専用定電力アンプっていうシンプルな理屈が基本だよね。これって理屈としてはストレートに正しいんだと思うんだけど、どうだろう。

多分、コーンの素材やらスピーカーボックスの材質、吸音材なんてのは40年以上も経った現代の技術なら同様以上のものがあると思うんだよね。チタンコーンとか、硬くて軽い新素材自体はすでにある。そのコーンの裏に音を遮蔽するものを貼り付けたスピーカーユニットもすでにある。ボックスの素材なんて上でも言ってる人いたけど「木の箱」はいかにも古い。もっと何かあるだろう。現代なら形も自由自在だ。

よく知らんのだが。スピーカー内吸音材の木炭ゴロゴロビッシリとかも、今ならもっと何かあるだろう。ハイテク素材で。上でスピーカー特性グラフも出したけど、今の技術でやるならもっと平坦にできそうだよね?

専用アンプなんかはレプリカを作ってるところもあるので回路図なんかは判明してるわけだし、理屈は再現可能だ。当時はこういう重い特殊なコーンは真空管でしか駆動できなかったとしても、今ならきっと、もっとほかの方式で定電力で大パワーいけるだろう。

でも、同じ理屈のシステムが見当たらないところを見ると、特許でガチガチなのか、コストがかかりすぎるのか。俺が知らないだけで、そういう理屈はとっくに現代のオーディオ機器に吸収されてしまっているのか。あるいは、実はそんな理屈は嘘っぱちだったのか。

イノウエスピーカー自体の数があまりにも少ないので情報少ないが、現物は存在し、メンテされ、稼働してはいる。ただ、情報を追っていくと、ほんとそのごく少数の人が発する情報は「驚異的に素晴らしい」「異次元」という感じ。これは希少なものを所有している人にはよくあることではあるけど。

タイムドメインスピーカーのユーザーにもたまにそういう雰囲気を感じるが、それがもっと極端になった感じで。かなり「孤高」というか、独特な人しか情報を発していない印象があるんだよね。

ーーーーーーー引用 終わりーーーーーーーー

せっかくなので、上記の疑問に関して、コメントしたい

>分割振動させない&エンクロージャー内側の音がコーンから外に出ない
>吸音材として、低音から高音まで満遍なく吸音する活性炭そのまま貼り付け
>ユニットのインピーダンス変化に振り回されず、
>低域から高域まで満遍なく駆動するのに専用定電力アンプ
>これって理屈としてはストレートに正しいんだと思うんだけど、どうだろう。

これまで、様々な投稿を読んできたが、これほどまでにイノウエシステムの理屈を正確に把握している人を知らない。ステレオ趣味は、正解が無いとされ、各メーカーがやりたい放題やって、ステレオ本来の目的(生演奏の代替)を諦めてしまった。しかし、イノウエのように、スピーカーから生の音を出すために、やれることを全て遣り切った、この実績を持って ”理屈として正しい” と言わしめている。

ステレオが世に出て半世紀、やっと、再生機器として、 ”理屈として正しいステレオ” が認知され始めた。

願わくば、志ある大手メーカーさんは、オーディオの未来のため、この理屈を具現化して欲しいものだ。メーカーが量産すれば、スピーカーとアンプ、セットで20万円でいけると思う。38cm級大型ホーンスピーカーのスケール感が16cm一発で出るのだから、空前の大ヒット商品になることは間違いない。

 
>硬くて軽い新素材自体はすでにある
 あるね。ダイヤトーンのNCV-R。

「木の箱」はいかにも古い。もっと何かあるだろう
 いや、無い。最良の材質は、圧縮率の低いパーティクルボードで、内部がスッカスカのやつ。木材でも高密度なモノは音が飛ばないので全然ダメ。特に金属は論外で、どうやっても固有音が乗る。40年前に確認済み。

>現代なら形も自由自在だ
 凝った形状のエンクロージャーは全く必要ない。分割振動しないコーンがピストン運動すると、音波は波動砲のようにリスナー目がけてすっ飛んで来る。エンクロージャーの助けを借りて音場を生成するような仕掛けは意味を成さない。無駄なモノにコストをかける必要はない。エンクロージャーは四角でよい。

スピーカー内吸音材の木炭ゴロゴロビッシリとかも、
>今ならもっと何かあるだろう。ハイテク素材で
 これはある。携帯電話のスピーカーに使わ-れている技術 “ナノベースエキサイダー” が良い。
     
       ナノベースエキサイダー  ↓

専用アンプなんかはレプリカを作ってるところもあるので回路図なんかは判明
 アンプショップ ミズナガさんが、回路図を持っているので、いつでも製作可能。

>今ならきっと、もっとほかの方式で定電力で大パワー
 窒化ガリウム素子によって可能かどうか分からないが、まず、定電力アンプの需要の方が先、今のところは上記真空管アンプの一択となる。

同じ理屈のシステムが見当たらないところを見ると、
>特許でガチガチなのか、コストがかかりすぎるのか
 特許は問題ない。とうに権利期間を過ぎている。誰も模倣しないのは、意地、または保身であろう。これまで、マルチウェイでやってきたのに、今更、フルレンジで全然問題ない、マルチウエイは根本が間違った欠陥構造です。とは、言えないわなぁ。気持ちは分かる。

>驚異的に素晴らしい」「異次元」という感じ
>これは希少なものを所有している人にはよくあることではあるけど。
 イノウエの場合は、オーナーの思い込みや独善ではないね。第三者が聴いても、異次元 

  驚きのイノウエスピーカー リンク↓


>かなり「孤高」というか、独特な人しか情報を発していない印象があるんだよね。
 それは僕のことかな。 しかしイノウエに限らず、オーディオやってる人で情報発信してる人は、大なり小なり “独特な人” だよね。 一方で、情報発信せず、ひっそりと愉しんでる人の方が健全である事は間違いない。

僕としては、イノウエの技術は、確実に次世代に引き継がれたし、一番の懸案だった専用アンプの供給も解決したので、、役目は終わった。







イノウエスピーカー とは?_e0410022_08505046.jpg




# by xsmhp160 | 2021-06-10 21:27 | イノウエスピーカー | Comments(5)

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