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B&W 804D3 音質レビュー その15 引っ越し後の音Ⅲ

2020/6/30

B&W 804D3の使用方法が決まったので、記録する。
結論から言うと、804D3は、ニュース・映画・BGM用として常設する。筐体がスリムで場所を取らないし、明瞭度が高いので、上記用途に好適である。

さて、米国宅40畳では完璧なピラミッドバランスで鳴った804D3、日本宅20畳では、定在波が酷く、どのように置いてもイマイチだった。結果、804D3で(真剣に)音楽鑑賞するのは諦め、TV用と割り切り、明瞭度優先、内振り・コーナー配置とした。

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ところで、、僕はコーナー配置・内振りをしない派である。この設置方法の弊害は、箱庭的な音場、後方定位となるが、ウチの804D3も、そのとおりとなった。全体的に音が窮屈で、どこか押さえつけられたような鳴りっぷりに加えて、ピークディップのある不自然な低域で、盤を選ぶ傾向が強い。

ここで、804D3の名誉の為に書き添えておくが、上記印象は40畳・平行設置と比較しての話であり、それを知らなければ、150万円のスピーカーらしい、十分に凄味のある音である。盤によっては、地震と錯覚するような超低域も出るし、過剰とも思える解像度が新鮮である。

ただ、ショップのB&Wのように無機質に鳴らすのは避けたいところ、何かひとひねり加えようと手持ちの中から、英国アンプをスパイスとして加えてみた。アキュやパイオニアA-70Aだと、ねいろが一本調子になる傾向があるが、ケンブリッジオーディオCXA60をプリアンプとして使ったところ、“ザラつき感” が出て良い塩梅となった。

上段)ケンブリッジ・オーディオ CXA60  プリアンプとして使用
下段)パイオニアA-70A パワーアンプとして使用
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調子に乗って、スピーカーケーブルもバンデンハルに変更した。

スピーカーケーブル バンデンハル VDH-5H 5m
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CXA60の効果は大きく、高域に絶妙の引っかかり感が出て、弦とシンバル系が気持いい。音像がやや細身だが、ゴージャスで良い音である。どの音楽でも一定のクオリティが確保されるのが好い
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# by xsmhp160 | 2020-07-01 10:16 | B&W 804D3 | Comments(0)

イノウエスピーカー専用 真空管アンプの購入 その5

20206/21

米国からの引っ越し荷物が届いたので、804D3に続き、イノウエシステムを設置した。アンプショップ ミズナガ製、イノウエ真空管アンプレプリカと、オリジナルイノウエシステムの組み合わせは今回が初である。

イノウエスピーカーには、様々なエンクロージャーがあるが、最も音が良いのは、この木目箱であって、井上先代社長の遺作である。

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スピーカー位置は決まっている。側面壁から80cm、背面壁から60cm、左右間隔111cm
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イノウエシステム一式はこの位置に仮置する。都合上、ラックの足はキャスターである。


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イノウエシステム一式、上から順番に
最上部:アンプショップミズナガ製 イノウエ真空管アンプレプリカ
2段め:バクーンプロダクト製 PRE-7610改 イノウエ工房製 特注電源搭載
3段目:マランツ SA-7001
4段目:プリとパワーアンプの電源部

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さて、ミズナガ製 レプリカで鳴らす、オリジナルイノウエシステムの音だけど、この30年、こんな良い音は聴いた事がない。

プリアンプとCDプレーヤーは3ヶ月以上使ってないし、レプリカも1ヶ月使っていない。ラックの足はキャスターである。しかし、鳴って数秒で、”一般ステレオとは違う、別の何か” である事がわかる。慣らし運転とか、機器の馴染みとか、ラックの足とか、その程度の事は、性能発揮を全く阻害しない。音は太く、力強く、輝いている。

音の飛びはJBL 4367WXより完全に勝っているし、ねいろの自然さは比較し得るライバルは居ない。804D3であれぼど苦労した定在波は全く感じない。どのジャンル、どの年代でも、そのCDが持つ最高のパフォーマンスがあっさりと鳴ってしまう。イノウエシステムで鳴らす限りにおいて、音の悪いCDなど一枚も存在しない。

加えて、65db程度の小音でも、低音も高音も全く痩せることなく、ふつーに聞こえる。4367WXの項で、小音量再生において、4367がイノウエより優れると書いたが、撤回する。

それにしても、弦の艶やかさ、金属の硬質感、木質感、声の肉質感、ピアノタッチの自然さ、それぞれのコントラストの素晴らしさはどうだ。歌においては、その歌手本人にしか分からない技巧まで鳴っている(と思う)。また、楽器を演奏する上での人の動作、引っ掻く、振る、叩く、吹く、などが、聞こえるというより、見えるに近い鳴り方をする。

そこにあるのは、定位とかSNとか空間表現みたいな “逃げのオーディオ性能” ではない。正真正銘、ナマ音再生に真正面から切り込んだ音である。(注1)

言い方を変えると、低音とか、高音とか、ダイナミックレンジとか、ハードの性能は、良くて当たり前、出来て当たり前であって、イノウエが目指すところは、もっとその先にある、音楽の感動を鷲掴みにする性能である。

さて、イノウエシステムの唯一のネックは、真空管アンプの不安定さ、故障の多さだったが、アンプショップミズナガ製レプリカを得た今、その心配も払拭された。

ここ10年余、イノウエの代替となるステレオを探してきたが、そんなモノは無い、これが結論である。



◇注1)
 オーディオ見識者の中に、ナマ音再生は不可能であると断定する人達が居る。無理もない。何故なら、彼らの知る範囲のステレオ機材は、ナマ音再生を諦めてしまっているからだ。その意思がなければ、達成できないのも道理。しかし、イノウエは違う。原音再生に不可欠な構造を採った上で、原音再生だけではナマ音再生に成らないのを知っていて、生音らしく聞こえるように、ねいろを創作しているのである。

大事な事なので、繰り返して書くが、ナマ音再生への第一ステップは原音再生である。原音再生を可能にする条件は以下の三項目である。

①分割振動しないフルレンジで、可聴帯域 全域を再生
② ①を可能にするアンプとして、定電力アンプを使う。
③逆相音を漏らさず、正相音だけを抽出する。

ナマ音再生の手順として、原音再生が先で、次にねいろの創作がある。
ねいろの創作=Good Reproductionの考え方は、瀬川冬樹氏の「良い音とは、良いスピーカーとは」に詳細が記載されているので、説明は省く。

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# by xsmhp160 | 2020-06-22 11:11 | イノウエスピーカー | Comments(2)

B&W 804D3 音質レビュー その14 引っ越し後の音Ⅱ

2020/6/18

804D3の七転八倒の記録

特注のX型スタンドは場所をとり、設置位置の自由度が減るので、やむなく804D3純正スパイクへ戻した。


特注のX型スタンド
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804D3の純正スパイク+FAPS製黒檀ベース
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「オーディオの常識」どおり、側面壁からの距離が長いほど、低音は自然になって行き、このようになった。
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側面壁から87cm
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一方で、背面壁からの距離であるが、限界まで近づけている。このようにしないと、低域量を確保できない。

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これ以上は詰めれない
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ただ、ここまで背面壁に接近させても、悪影響を感じない。エンクロージャー形状効果なのか? 


さて、この状態での音評価であるが、改善されたと言えども、完全なピラミッドバランスとは言えず。盤によって、低域不足否めない。低域の質に関し、40畳を10点満点とすると、3点。まだまだ、安心して音楽を聴けるレベルには全然達しない。804d3の構造が、ウチにはミスマッチかもしれない。

# by xsmhp160 | 2020-06-17 19:02 | B&W 804D3 | Comments(5)

B&W 804D3 音質レビュー その13  引っ越し後の音

2020/6/14

804D3が米国から引っ越してきた。早速 4367WXと804D3を入れ替えた。

前項でも記述したが、804D3には転倒防止として、専用スタンドを製作した。この構造は、スタンドの固有音を見事に消してくれる。これを発明したFAPSさんは天才である。

特注 X構造 スピーカースタンド スパイクと黒檀はFAPS製
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804D3を駆動するアンプであるが、米国での環境と同じとする。
アンプ : パイオイアA-70A (右下)
CDプレーヤー :パイオニア PD-70AE
スピーカーケーブル :VAN DAMME 1.5sq 7m
XLRケーブル : ベルデン88760


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さて、スピーカ位置は、七転八倒してこのようになった。掟破りの背面壁から10cm、両スピーカー間の距離170cm。

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で、結論から先に言ってしまうと、再生音の良し悪しは、機器より部屋の広さで決まる。悲しいけれど、これが現実である。

米国から引っ越しによって、部屋の広さは40畳から20畳と狭くなり、天井の高さも半分となった。一方で床強度は、板+絨毯から、ALCコンクリート+フローリングと圧倒的有利となった。電源環境も違い、日本宅はオーディオ専用電源である。しかし、圧倒的にダメなのは、部屋の狭さ、天井の低さであった。


米国宅 40畳 環境
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正直な話、床強度や強力電源など、部屋が広くなければ、やっても無駄である。40畳では、定在波は無いに等しく、ぽん置きで、完璧なピラミッドバランスで鳴るし、聞く位置でバランスも崩れない。40畳での自然な音に鳴れた耳には、20畳のそれは、抜けが悪く、不自然に歪んでいる。床強度や専用電源は、プラスにならず違和感を助長するだけだ。"枝葉末節”とは、まさにこの状態を言う。

804D3を40畳と20畳で比べる事によって、機材より部屋の大きさが重要である事を痛感。今の804D3は、40畳で鳴らすLS-SG7(定価¥2万円)より音が悪い。この現象は頭で分かっていても、実際に体験すると衝撃はおおきい。

ちなみに、波動砲のように音波がすっ飛んで来るイノウエシステムは、定在波による悪影響を感じない。804D3は中域にエネルギーがなく、音が前へ出ないので、部屋環境に敏感なのだろう。

40年前の、イノウエ先代の言葉を思い出す。
「一般オーディオに金をかけても良い音にならない、だから、イノウエシステムを作ったのだ」
イノウエ先代社長が、定在波に留意して居たかどうかは不明だが、結果として、指向性の鋭いイノウエスピーカーは、原理的に定在波が発生し難いのだ。

さて、どうするか? イノウエだけを残し、すべての機器を整理、
原点に戻り、フォステックスの10cmに回帰するかなぁ。











# by xsmhp160 | 2020-06-15 16:25 | B&W 804D3 | Comments(3)

JBL 4367WX ケンリックサウンド製 スタンドの導入

2020/6/9

JBL 4367WX
バーンイン300時間の記録

バーンイン250時間を機に、スピーカースタンドを変更した。メーカー選定にあたっては、迷わず、ケンリックサウンドさんに決めた。JBL大型モニターで長年培ったノウハウは絶大なる信頼感であって、他ショップへの依頼はありえない。



変更前) ウオールナットの角材スタンド 高さ10cm

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変更後) ケンリックサウンド製 4367WX 用スタンド 高さ19cm (特注品)

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で、ケンリックサウンド製のスタンドに載せた4367WXの音だが、4367の個性と思っていた硬質感が薄ぎ、突っぱった感が減って、弾力が出た。ややカサついた感じと、カンカン・コーコーと鳴るのは、JBLの魅力であり、同時に欠点なんだが、エッセンスは残しつつ、しなやかで、艶やかになった。

また、変更前では、上手に鳴る盤とそうでない盤の差が極端であったが、その差が少なくなって、上手に鳴る盤が増えた。つまり、危うい鳴り方をせず、安心して聴ける状態になったのだ。この状態は、まさしく “向上” と言えるし、“4367WXの覚醒” とも言える。

それにしても、プロの技は凄い。スタンド一つで、何ひとつ失うことなく、全体を底上げしてしまった。僕の持論は、「盤を選ぶステレオは性能が悪い」であるが、今回もやはり、それを再確認した結果となった。


ステレオサウンドの207号に、4367WXのレポートがあるが、“いかにもJBL” という記事になっている。意地悪な妄想をすると、評論家先生なら、実際に4367WXを聞かなくても、想像だけで創作できる記事だ(笑。


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しかし、ケンリックサウンド製スタンドに乗せた4367WXは、“いかにもJBL” という音ではない。太く濃密でありながら艶っぽいのである。ダイヤフラムの樹脂化はJBLの英断を示唆するが、設計者の意図がケンリックサウンド製のスタンドによって、顕在化したと、僕は思う。

もし、評論家先生がこの音を聞いたなら、掲載記事は大きく表現が変わっていただろう、 曰く、 “JBL新世紀”  "新境地を開くD2デュアルドライバー” "ねいろの新基準はJBL”  “過去遺産との決別”  などなど。。。。(笑



# by xsmhp160 | 2020-06-09 14:45 | JBL 4367WX | Comments(2)

正しい音で音楽を聴く


by Kenzo
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